教育実習を2週間|教員になることを諦めた話

教室の様子 スポーツのこと
教室の様子

約10年前、高等学校普通科に教育実習に行った話です。金八先生、ごくせん、ルーキーズ、GTOにモロに影響を受けてました!!

私は 高等学校教諭一種免許状(保健体育)を持っています。
取得するにあたり、大学時代に母校に教育実習に行きました。とてといい経験ではあったのですが、それをきっかけに教員になる夢は無くなったのでその時の心情について書いていきます。

教育実習生は学校からそもそも歓迎されない

当たり前ですよね。受け入れる学校はボランティアですから。私は東京の大学に通っていましたが、母校がある愛知県で教育実習を受けました。母校は受け入れてくれる確率が高いです。あとは、部活動も見たかったのと、やはり慣れた場所、先生方との実習が一番取り組みやすいと思ったからです。一緒に教育実習を受けた10人中8人が卒業生でした。友人には断られた人も多く、いかに在校していたときに先生と密な関係が持てていたかが大きく関係している気がします。

私は部活動の顧問が私が担当する教科の責任者でもあったから受け入れてもらえたと思います。

教育実習生がくることによって先生方のメリットは全くありません。ただでさえ怒涛の日々の中、指導する人も自分から希望する先生は少なく押しつけ合いのようです。したがって教員になる気がない学生だとわかると拒否する学校もあります。教育実習を受け入れてほしい学校へは嘘でも試験を受けます!と言うべきです。

教員たちは生徒の先生、実習生の先生ではない

面倒見が良いタイプの先生に当たれば、実習生の先生もしっかりやっていただけるかもしれないけど、実習生であっても生徒ではないので先生がつくわけではありません。悩んだって指導教員に相談したところで、後回しにされることもあります。

いきなり一人前の働きをしてくれとは言われないけど、自分の意識で注意できるミスは極力減らしていかないといけません。たった2週間(3週間)だけども事前準備は大切です。

あと、生徒じゃないんだから受身でずっといると何も身につきません。教育実習で何を学ぶのか、しっかりとした目標が必要です。言われないからやらない。仕事はもちろん、コミュニケーションも自発的にとらないと印象も悪いし、自分の成長にも繋がりません。

家に帰っても授業レポートや日誌を書く時間が必要

一日の流れです。

一日の流れ
  • 5:30
    起床
  • 6:00
    朝食

    実家だったのでありがたかった・・・母用意してくれました

  • 6:30
    家を出発

    車通勤は許可されず、電車+徒歩で1時間強かけて通っていました

  • 7:30
    到着、準備
  • 7:45
    校門に立ち挨拶

    これの必要性は分かりませんが、体育の教育実習生は半強制的に全員参加でした。ほかの教科の実習生は一度も立っていません。

  • 8:40
    担当教員の元へ
  • 8:50
    担当クラスの朝会

    毎日毎日話す内容を考えるのが大変でした

  • 9:00
    午前の授業開始

    授業をしたり、見学したり、準備したり、でしたが「準備なんて家でやれ。見学をや練習時間を増やせ。」と言われたので待機室にこもることはしづらかったです。

  • 12:00
    昼食
  • 13:00
    午後の授業開始

    午前と同じくです。一日に2回ほど授業を自分手動で行いました。

  • 15:30
    帰りの会

    これも毎日話す内容が困りました。

  • 16:00
    部活へ

    顧問は、教育実習がメインだからできるときだけ顔出せばいい、と言ってくれましたが、部活指導もやりたいことだったのでできるだけ出席していました。

  • 18:30
    部活終了

    部屋へ戻り、報告書の作成、反省、翌日の準備

  • 20:00
    学校を出発

    あまり長く学校に滞在することを許してくれませんでした。
    ほぼ毎日できなかった作業を持ち帰りです。

  • 21:00
    家に到着

    夕食、お風呂

  • 22:30
    できなかった作業を行う

  • 24:00
    就寝

    目標時間です。もっと遅くなることもあれば、力尽きて寝てしまい、翌日どうしよう。と思いながら電車の中で作業したこともありました。

全然自分の時間を持てなかったし、大学生活ではここまでキチキチの生活を送ってなかったから、キツかったです。大学生って自分の取りたい講義だけだから、空いてる時間もあるし誰かのためではなく自分のための時間の使い方だからこそ、手を抜くことも簡単でした。教員って自分の成長が生徒の成長に直結してしまうから、怖いぐらい責任が生じていると思います。

教育者を育てる大学か教員免許を取れるだけの大学か

私の大学は後者でした。〇〇教育大学や教育学科などであれば、教育実習に向けた準備がしっかり行われていたかもしれません。

私の大学で教員免許を取得するには、進級するための単位+教職の単位は別でしたし、教育実習を受けるまでに取らないといけない単位は決まっていましたが、教育実習に向けての準備や講習的な時間はほんとに僅かでした。

これ、思ったよりも大事な気がします。周りの実習生の方が知ってることや資料等多く持っていたし、私何も知らないや、と思うことが多かったです。

教育実習中は思い通りにならないことばかり起こる

バスケットボールの授業を行っていた際、見ていない所で1人の子がレイアップシュート後に転けてしまい、肘を強打し捻挫しました。

すぐに駆けつけて見たのはいいものの、次の対応がわかりません。生徒はかなり痛がっており、「大丈夫?」と聞くしかできませんでした。私の次の行動は生徒を保健室に連れて行くのか、連れて行くとしたら残っている生徒たちはどうするのか、迷っているとやっと指導教員が来てくれました。学校は保健室に連れて行くから授業を続けておいてください。」と、で授業が終わり次に指導教員が言ったのは「生徒に謝りにいきましょう」と、ちゃんと見てなかったこと、危ない運動をさせたこと、気をつけなきゃいけないことを伝えてなかったこと、対応が遅かったこと、生徒が数日間部活動に参加できなくなること。を謝罪しました。

捻挫と言うことです1週間程度の安静ですみましたが、私は今でも正解が何だったのかわかりません。ここまで謝罪する必要があったのかも疑問です…。授業は2クラス分の女子生徒を見るので約40名いました。

一人で40人を見ることなんて、これまでの人生ありません。教育実習って本当にぶっつけ本番です。どこに気を配るのか…授業を進行することしか頭にしかなかったです。

事前準備の話

大勢の前で大きな声で目を見てはきはきしゃべる

まず、実習に行ったら事務局で挨拶、職員室の先生方に挨拶、職員室には約70名近いので大きな声が必要です。いきなり大人の前で喋ることになるし、そのあと授業で生徒の前に立たなきゃならないです。

大学でそんな練習は私はありませんでした。教育学部とかであればあるのかな?一応、体育会に所属していたこともあり、ある程度声を張ることはできたと思います。

ただ、体育の授業で笛を吹くのですが、その音が小さい、全然だめ、聞こえない、歯切れが悪い、等注意を受けました。

黒板に文字を書く難しさ

黒板を書きながらだったりで、手元ばっかり見て喋る人も声が小さくなりがちです。黒板にまっすぐ綺麗な字を書く練習も本当は必要なんだろうなと思いました。塾講師経験がある人は上手でした!

これは10年前の話だから、今はタブレットPCの操作で説明することが必要になってきてるんですかね?

生徒に伝えたいことは何だったのか

自分にとっても、学校にとっても、生徒にとっても、先生たちにとっても大切な時間です。たった2週間でも関わったことで人生を変えてしまうこともあります。(実際、私は教員を諦める。という選択で人生が変わりました。)

教育に関わりたいという人間には少なからず、他者に自分の影響を残したいという欲求が混ざる。このことに自覚的な間はよい距離感を保てる。自分には私欲がなく、故に自分には何がいいことかわかると思いはじめてから、教育は洗脳に代わる。恐ろしいのは本人だけその変化に気づかないことだ。

兼末大

他者に自分の影響を残したいという欲求。あったなぁ。そのことの意味を理解できていなくて、教育者にならなくてよかったなと思います。

待遇、労働時間が悲惨

これだけやっても初任給はあれだけか〜」という気持ちが一番です。部活も受け持ちたかった(体育の教員だし必ず担当しなきゃいけないとは思いますが…)部活動の顧問手当ては本当に微々たるもの。

アルバイトでは五分単位で残業が付きました。教員は朝も夜もほぼ残業がつきません。私立でも公立でもそんなに変わらない。損得勘定で仕事を選んでいた自分がいたと思います。

また、下っ端は下っ端の仕事がたくさんです。教育実習でしたが、「この人は使われているんだな~」と思うような若い先生をたくさん見ました。

そもそもなぜ教員になりたかったのか

突き詰めていくと、自分の高校時代に後悔があるからだと思います。インターハイ準優勝という成績を収めることができたけれど、それだけではダメだった。人生の分岐点になりやすい高校生活、一番多感で、変化を受け入れやすい高校生だから、後悔がある自分だから伝えることがあるんじゃないか…と。そして部活動を見たいのも、部活だけではだめだということ、トップアスリートを目指すなら、こういったこともできた方がいい、ああいったこともできた方がいい、トップアスリートが身近にいた私だからこそ、真剣に部活に取り組む高校生に伝えることができると思っていたんだと思います。

ただ、教員はそれだけではダメです。当たり前ですよね。

こちらはスポーツ推薦で高校に進学した話、そして後悔した話です

恩師から言われた言葉で「やっぱないな」と思った

教育実習最終日、お世話になった先生方と打ち上げでした。今後について相談してみると…

はじめのうちは非常勤で何個か受け持って、経験積んでから、採用試験を受ければいい!俺の定年があと2年だから、2年どっかで下積みしとけ!

職員室に居座らなくてもいいし、その働き方で18万くらいは貰えるぞ!

部活は非常勤の学校でもいいし、俺のとこ見てくれてもいい、ただ手当ては月5000円程度だから覚悟しとけよ。

と言われました。教員になりたいと思ってはいたけど、もっと真剣に考えて欲しかったしやりがいや今後の教員の立場について教えて欲しかったと思います。

言われた内容で働くとすると、移動時間も無駄だし非常勤が切られれば収入が無くなる。また、非常勤の募集が絶対かかるかも分からない、そんな不安な状態でいることが私には考えれませんでした。というより、そこまでしてなりたいという魅力が無くなってました。

教職を諦めて就活を開始する難しさ

3月に就活が開始、教育実習は6月。6月に選考が行われている企業は受けることができません。7.8.9月に行われる就活の面接では、「まだ一つも内定出てないの?」なんて心無い言葉も言われます。

私の場合、8.9月に大きな試合がありそれも集大成として頑張りたかったことです。だからというわけではないのですが、就活は後回しにしていた感じもします。

私学適性検査は8月の試合と日程が被りました。インカレに出るためにはこの試合で勝ち上がらなければなりません。本気で教員を目指している人は、この試合を棄権していました。強かったのに…。

あの頃の私は 部活動〉教員 部活動〉就活 でした。 

そこまで将来は絶対に教員になる、教員こそ私の目指す姿だ、と強い意志がなかったです。

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